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お盆になると考えること

お盆休みも駆け足ですり抜けてしまいましたね。

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いつもこの時期が来ると祖父の話を思い出します。
祖父は5年前に97歳で他界しました。
目標は100歳まで生き抜く事でしたが残念ながら夢かなわずでございました。
祖父とは同居していたので、祖父の戦争体験の話は幼少の頃からよく聞いて育ちました。
祖父は明治生まれで、東京育ちでした。
当時としては珍しく車の運転免許を早くから取得しておりました。
戦争が始まる以前に南満州鉄道の試験を受けまして
本人曰くものすごい難関を突破したそうです。
その後祖母と大陸に渡り、満州で私の母親が生まれました。
祖父はハルビンの先のチチハルという駅で助役をしながら関東軍で兵役にもついておりました。
当時の満州国はすごい盛況ぶりだったことを聞きました。
満州人を使用人に雇い家族ぐるみの付き合いをしていたそうです。

満州では冬になると外気温が−30℃くらいになるので、
二重窓の間に食品を置いて冷凍庫の代わりに使用していたとか、
魚を捕る時は池にダイナマイトを仕掛けて魚を一網打尽にした話、
モンゴルのウランバートルまで車で行き遊牧民と交流した話。
満鉄特急アジア号の話など私には興味深い内容の話ばかりでした。

やがて満州国にも戦火が…。
終戦になると同時に計ったようにソ連軍が攻め込んできます。
祖父は早くから本土に帰る特権もあったそうですが、
あえてそれを選ぶのは良しとしなかったそうです。
祖母と3人の子どもを満州人の方に預けて自分は残る選択をしました。

祖父はソ連軍に捕まりシベリア抑留となり、その後5年間強制労働を課せられました。
ドラマの不毛地帯そのものですね。
労働は主にシベリア鉄道の保線作業ですが、それは一言では語れない程の話でした。
無事に舞鶴に帰ってきた時には体重が20kg以上減っていたそうです。

祖母は戦後の混乱の中で満州人の方の手助けもあり、大連から命からがら引き揚げました。
母は当時5歳で2歳になる弟をおぶっていたそうです。
嘘か真か解りませんが、祖母が母に叔父を満州に置いて行けとも
けれど母は決して首を縦には振らなかったそうです。
それほど混乱していたんですね。
叔父は母と帰国出来ましたが、栄養失調により1年後に他界しました。

墓参りをしてふと思いました。
戦争って本当に愚かなことで多くの犠牲や悲しい出来事もありました。
それによって生かされているのも事実なんですよね。
実家に帰ると病院から退院した90歳になる祖母がおります。
祖母や母達が戦後の混乱と逆境を乗り越えてきたからこそ私も生まれたわけです。
今自分がここに生きている事を本当に幸せに思わなければいけませんね。
ご先祖さんに手を合わせながら感謝した昼下がりでございました。
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nabe

こんばんわ~。
す、すごい生々しい話だ^^; 
確かに今うちらが生きていられるのも、親、祖父母、そのまた先祖がいてこその生きている事実ですね。 激動の戦争時代を生き抜いてきたからこそ今の時代がある。 忘れちゃいけない事実です。

なんてえらそうな事言いましたが、実家に帰ってたこの3日間、初日は夜勤明けで実家に走ったために、ついた瞬間死亡^^; 昨日は徳山ダムへ遊びに言って終了^^;; 今日は家族サービスをして終了^^;;; 墓参りすら行ってません。 仏壇の前で子供に婆ちゃんの話をしただけです^^;

いやあなんて先祖不幸者。
by nabe (2010-08-17 22:38) 

Azumino_Kaku

こんばんは。自転車でお墓参り、いいですね。
激動の昭和史を地で行くようなお話ですね。ほんと、そう考えると僕たちがいまここでこうして生きていることも奇跡に思えてきたり。。
私の親戚でも満州から引き揚げてきた人がおりました。
私もお彼岸にはお墓(信州と神奈川にあります)に行かなくちゃと思った次第です。
by Azumino_Kaku (2010-08-17 23:41) 

pandan

お盆はゆっくりご先祖様を振り返る良い機会ですね。
by pandan (2010-08-18 06:47) 

ドングリ

シベリアでのことは想像を絶する過酷な状況ですね。
自分の祖父は帰国後、鉄道マンとして生きる目標を失い
職を転々として苦労したと聞いてます。これも戦争がもたらした悲劇の一端ですね。
by ドングリ (2010-08-18 07:46) 

こーじ

去年亡くなった嫁さんのおじさんも昔シベリアにいたそうで大変だった話を聞いたことがあります。
シベリアでの話、ドラマでは見た事ありますが、あれは本当にあった話なのですよね。その中を生き抜いてきた人、残念ながら帰ってこられなかった人。みんなそれぞれ家族があり個々の生活があったはず。
その人たちの思いは・・・・・・とても想像しきれません。つらかったでしょうし、悔しかったでしょう。

戦争って、ホントに愚かなことだと思いますね。
by こーじ (2010-08-18 08:31) 

桜貝の想い出

育ての母方の祖父や叔母も満州に居りました。
遠い昔、まだ祖父が存命していた頃、母から少し聞いた事があります。

今ここに自分が存在するのは、父と生んで4歳まで育ててくれた母、育ててくれた母のおかげだと思っております。
今年は生んでくれた母が存命なら、探して会いに行きたいと考えております。
by 桜貝の想い出 (2010-08-18 08:50) 

広島ピアノ

コメント有難う御座います。
そして今回の記事も拝読させて頂きました。
今では想像できないことが65年ほど前にはあったんですよね。
しかも、私たちと同じ立場の一般市民に。
戦争は絶対に反対です!
今日の記事を拝読させて頂き、強く感じました。
by 広島ピアノ (2010-08-18 12:27) 

yuuri37

人間は、なぜこの地球上に存在するのでしょうね。
人間が誕生することで、地球は経済的に反映し、滅びに向かっていく・・・
どうか、平和でありますように。。。
by yuuri37 (2010-08-18 17:28) 

からくり

Fuelさん
こんばんはー^^
喜んでいますよ♪
いつもおじいさんと会話が出来て良いですね^^
特権使わず・・・
Fuelさんもそんな精神受け継いでいるでしょう☆
by からくり (2010-08-18 20:12) 

りかの配偶者

危なくなるとサッサと逃げる特権階級… そういう言われ方をされるのを良しとしなかった、いや、人に言われるからでなく、そもそも潔くない、だから…。 いかにも明治の人間らしいと感じてしまいます。しかしシベリア抑留5年ですか。特に最初の冬は過酷だったと聞きます。言葉では表せない過酷さですね。
広島、長崎も訪れるべきと思いますが舞鶴の引揚記念館も必修科目に値すると思いました。壮絶な抑留の事実、そして待つ者の苦しみ。小さい子供の手を引いて桟橋に立ち尽くす母親の写真は   こうしてコメントするだけで涙が出ます。
自分では比較的、こういう事には関心がある方だと思ってましたが、あまりにも史実を知らな過ぎます。抑留の話など、折を見てお聞かせ願いたいです。次世代への貴重なメッセージだと思います。
by りかの配偶者 (2010-08-18 21:01) 

tsuneyosi

とても凄いお話を読ませていただきました。
ボクの祖父も太平洋戦争から帰ってきたんですが、
戦争を体験した人の話というのは、
とても心を動かされますよね。
終戦記念日を終えて様々な番組も放送されてますが、
生で語られた話には及びません。
忘れてはならないですね。
by tsuneyosi (2010-08-18 21:19) 

まりっぺ

こんばんは~
コメントありがとうございました
ばあもお盆にはお墓まいりをして来ました
ご先祖様に手をあわせ、現在に感謝してまいりました
by まりっぺ (2010-08-18 21:29) 

teddy0905

本当に「まんまんちゃん!!」です!!
by teddy0905 (2010-08-18 22:00) 

b.b.mk2

Fuelさんの血となり骨となり魂となっているんですよ。
まっすぐにいきなはれ!
by b.b.mk2 (2010-08-18 22:01) 

charingo

祖父と祖母が頑張って生きてきてくれたから、Fuelさんが存在しているんですね。
私もですが、感謝しないといけないですね。
by charingo (2010-08-18 22:18) 

Mabo

年寄りのいない家族で育ったぼくです。
見に近い親戚から戦争の話を聞かされてもピンとこなかった子どもでした。
「想像すると気が遠くなる」そんな気持ちになるようになったのも親友・父親の死からかなぁ~
学生時代広島の友人が「広島で被爆した、うちのばあちゃんにお前会えないと思う」そう言われた事もあります。
・・・戦争があって経験した人が全くいないで育った今の子供たちの先の時代。
平和であってほしいです。
by Mabo (2010-08-19 00:40) 

Fuel

nabeさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
先祖の事を大事に思わないとバチが当たりますよ。
自分のことを先祖不幸者って言い切るnabeさんも好きですが(笑)
by Fuel (2010-08-19 08:08) 

Fuel

Azumino_Kakuさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
お彼岸には是非お墓参りに行ってあげて下さいね。
by Fuel (2010-08-19 08:09) 

Fuel

pandanさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
こういう機会がないと先祖を偲ぶ事って無いですもんね。
by Fuel (2010-08-19 08:10) 

Fuel

ドングリさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
ドングリさんの記事を見て私の思いを綴ってみました。
二番煎じになり恐縮です。
by Fuel (2010-08-19 08:13) 

Fuel

こーじさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
祖父がよく戦争のテレビドラマを見て
現実はこんなものじゃないって言うのが口癖でした。
もの凄い体験ですよね。
by Fuel (2010-08-19 08:15) 

Fuel

桜貝の想い出さん おはようございます。
コメントありがとうございます。
ご自身の体験談に涙が出そうです。
お母様は絶対に何処かに居られるはずですよ。
何も力になれませんが応援しております。
by Fuel (2010-08-19 08:22) 

Fuel

広島ピアノさん おはようございます。
コメントありがとうございます。
>戦争は絶対に反対です!
今日の記事を拝読させて頂き、強く感じました。
私も同感です。
あなたの日頃の活動にこちらも頭が下がる思いです。
by Fuel (2010-08-19 12:17) 

Fuel

yuuri37さん こんにちは
コメントありがとうございます。
>どうか、平和でありますように。。。
一握りの人間のエゴで戦争なんかも始まるわけですね。
愚かな争いは地球上から無くなれっていつも思ってしまいます。
by Fuel (2010-08-19 12:24) 

Fuel

からくりさん こんにちは
コメントありがとうございます。
祖父は喜んでいるでしょうかね?
祖父の精神はちょっとだけ齧ったぐらいでしょうか。
まだまだ精進が必要ですわ。
要領だけで生きられない性分は性分ですよ(笑)
by Fuel (2010-08-19 12:28) 

Fuel

りかの配偶者さん こんにちは
コメントありがとうございます。
そうですか涙がながれましたか、
幼少の頃からよく祖父母の話を聞いてましたもので…
戦争体験は折りをみて記事のアップができれば幸いです。
熱いコメントありがとうございました。
by Fuel (2010-08-19 12:32) 

Fuel

tsuneyosiさん こんにちは
コメントありがとうございます。
忘れてはならない真実を後世に伝えること。
戦争の体験がないものにとってはとても難しい事ですよね。
大げさになりますが、
これも子孫の義務なのではないかと思っております。
by Fuel (2010-08-19 12:35) 

Fuel

まりっぺさん こんにちは
コメントありがとうございます。
お久しぶりですね。
暑い中お墓参り行かれましたか。
ギャングの子守りも大変でしょう。
頑張ってくださいね。
by Fuel (2010-08-19 12:37) 

Fuel

teddy0905さん こんにちは
コメントありがとうございます。
翁にはまんまんちゃん あん で解りますよね(笑)
by Fuel (2010-08-19 12:39) 

Fuel

b.b.mk2さん こんにちは
コメントありがとうございます。
>血となり骨となり魂となっているんですよ。
あらためてコメントされるとそうなんですよね。
眼から鱗です。
真っすぐ前向いて突き進みますね(笑)
by Fuel (2010-08-19 12:40) 

Fuel

charingo!さん こんにちは
コメントありがとうございます。
こうやって生まれて来た命を粗末にしてはいけませんね。
何事も感謝の日々です。
なにか真面目すぎますな。
by Fuel (2010-08-19 12:43) 

Fuel

Maboさん こんにちは
コメントありがとうございます。
ほんとうに平和が一番ですね。
のほほんしたと日々を暮らしておりますが、
これもこれで良いのかとも思ったりすることも多々ありますが…
by Fuel (2010-08-19 12:45) 

多動オヤジ

こんにちは
私も、父母をはじめ叔父叔母から生々しい戦争体験を
聞かされて育ちました。
艦載機で銃撃された話や爆撃で友人が目の前で吹っ飛んだ話、
南方で戦死した叔父の話…。
ただ息子に話をしても孫までにはしないので、
私の子供たちにとって戦争は遠い時代の話。
風化してしまいそうで、怖いです。


by 多動オヤジ (2010-08-19 20:20) 

スマイル

Fuelさん こんばんは
遅くなりました~
お爺さまの戦争体験のお話を聞かせていただき
ありがとうございます。
ソ連の捕虜になられた方の過酷な強制労働のお話は、あらゆる形で情報として入ってきています。
その実際を体験されたのですね。お辛かったでしょうね。
よく生き延びられましたね~
言葉には、本当になりませんね。
叔父様も、ひとたび日本に戻られてよかった。それがせめてもの慰めかと思われます。
戦争で犠牲になるのは、弱い庶民です。こんな話しはありませんよね。今年もこの時期にたくさんのTVドラマや平和についてが語られました。この時期だけでなく、辛い話しではあるけれど、Fuelさんのように語っていただくと大変にありがたいことだと思います。戦争体験者が少なくなっていく今、語り継がれた人が、さらに語り継いでいき、決して風化をさせてはいけないと思います。くり返しになりますが、お辛い話しをこうして語っていただき本当にありがとうございます。身近な方からのお話は、尚戦争を近くに感じます。お爺さま、叔父様のご冥福をお祈りいたします。
by スマイル (2010-08-19 21:27) 

Fuel

多動オヤジさん こんにちは
コメントありがとうございます。
こういう悲惨な話は二度とあってはいけない事です。
後世に語り継いでいかないといけませんよね。
by Fuel (2010-08-20 17:32) 

Fuel

スマイルさん こんにちは
コメントありがとうございます。
久々のご登場にこの熱い内容の長文コメント
恐れ入ります。
歴史のカタリベも時には必要ですよね。
by Fuel (2010-08-20 17:34) 

げろろ空曹長

初めてコメントします。
お爺さまのご苦労、察してあまりあります。少量の黒パンと塩味だけのジャガイモスープで生き抜いてこられた訳ですね。お立場上ソビエトの赤化教育も激烈を極めたものと察します。
中学の頃、学校の図書室の購入希望図書に抑留者の体験本をリクエストして、今まで漠然とした知識しかなかった私に初めて凄惨な実態を知る事ができました。
風化させてはなりません。聞いた話を次世代につないでいきましょう。
因に私の母は東京大空襲の罹災者で、私が子供の頃寝物語に人や町が焼けていく様を散々話していました。まだ存命ですが孫にはほとんどその話をしません。是非話してほしいのですが、何かためらいがあるようです。

by げろろ空曹長 (2010-08-21 23:43) 

Fuel

げろろ空曹長さん こんにちは
コメント遅くなり申し訳ありません。
機会を見て祖父から聞いた戦争体験談はアップしていきたいですね。
ブログか何かやっておられましたら連絡をお願いします。
貴重な体験談ありがとうございました。
by Fuel (2010-08-25 12:55) 

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sujibuo
今日は~
^^またブログ覗かせていただきました。
よろしくお願いします。
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by バーバリー アウトレット (2011-01-03 10:59) 

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